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もしも妊婦が梅毒に罹ってしまったら

落ち込んでいる男性

妊娠中に梅毒にかかってしまったら、早期の治療を実施しなくてはいけません。
具体的には、妊娠をしてから13週までにその症状を見つけることができるかどうかが治療を行うことができるかの鍵になります。
それまでに検査などを行うことができなかったときには、胎児が先天梅毒になってしまう可能性も存在します。

そもそも、梅毒は自覚症状が存在しないため、梅毒であるにもかかわらず妊娠をしてしまう可能性も否定できません。
自覚症状を確認できたときには検査を行えばよいのですが、妊娠をしてから検査を行ったとしても、胎児が十分に成長している場合には法律的な観点からも対策を行うことができなくなってしまいます。
死産のリスクなども当然高くなりますが、一定期間を超えたケースでは手の打ちようがなくなります。
具体的なデータでは、全く治療せずにそのまま胎児を出産しようとしたケースでは約40%が死産となっていて、出生したその後にすぐに亡くなってしまうケースも同確率程度で存在します。

治療においての梅毒のポイントは、性病の中でも比較的検査時間が短いという事実が存在することです。
例えば、HIV感染者がその状況を判断するときには約2ヶ月程度の時間が必要になると考えられています。
つまり、HIV患者の場合は感染してからの対策が必ず遅れてしまう傾向があるため、早期発見をしたとしても手が尽くせない問題点が存在します。

反対に、梅毒の場合は早期発見からの検査期間が約3週間程度であるため妊娠後に気づいたとしても対策をとれる可能性があります。
この違いは、梅毒を治療するうえで非常に重要です。

一般的に、母親から胎児に対して先天梅毒になるリスクは60%から80%程度であると考えられています。
確率的には非常に高く、先天梅毒になってしまった時には後年で治療することが難しくなります。
予防することが何よりも大切であるため、妊婦が梅毒になっている段階で食い止めなくてはいけません。
ただ、そうでなかった場合でも早期の検査と治療で予防と回復を期待できる可能性は存在します。

梅毒で知っておかなくてはいけないのは、妊娠13週までは胎児に対して感染するリスクが実は小さいという点です。
梅毒に関連するウイルスは、妊娠13週までは治療行為への耐性が弱く、この期間できちんとした対応を行うことができれば胎児への悪影響を残すことなく治療を進められる可能性が高くなります。
ですから時期によっては妊婦への負担も小さくでき、治療をしやすいという側面があります。